2012年8月6日月曜日

THE KIDS ARE ALRIGHT ( THE WHO )


THE KIDS ARE ALRIGHT ( THE WHO ) / 1990年10月発売(CD)
                                                                         2003年9月発売(DVD)



THE KIDS ARE ALRIGHT は Keith Moon 死亡直前までの THE WHO の足跡を追ったドキュメンタリー映画です。THE WHO というバンドを知るには この映画を観るのが最も良いと思われます。それくらいTHE WHO の魅力が満載されています。
さらにCD の方は彼らの代表曲がほとんど収録されているので ライブのベスト盤としてもよいでしょう。

THE WHO の初期の音楽の根底にあったものはモッズ文化で 後にそれを見事に表現したものが彼らの傑作の1つである QUADROPHENIA でした。さらに彼らの音楽は終始 反逆精神と破壊的パワーに満ちていました。1970 年代後半になり、パンクが台頭してくるとそれまでのロックグループはことごとく否定されて行ったにもかかわらず、THE WHO は一貫してロックの初期衝動である「反逆」「破壊」を繰り返したことが パンク・ロッカー達の共感を呼び 教祖とまで崇められました。この歴史は映画を見終わるとよく理解できます。






     Pete Townshend には有名なギター・リフも派手なギター・ソロもあまりありません。
しかし彼のギターには惹かれてしまいます。ロック・ギターはこうあるべきという
     手本です。最も派手なステージ・アクション、最もパワフルなリズム・ギタリストです



これだけの跳躍力があれば別の分野でも成功していたでしょう。CGではありません


         

THE WHO は楽器を破壊することでステージ上で「破壊」を表現しました



The Ox こと John Entwistle の skeleton suit


モッズ文化そしてアルバムQUADROPHENIAを理解するにはこの映画が必見



2012年8月3日金曜日

LIVE AT THE ISLE OF WIGHT FESTIVAL 1970 ( THE WHO )


LIVE AT THE ISLE OF WIGHT FESTIVAL 1970 / 1996年10月発売


1970 年の第 3 回ワイト島フェスティバルでの ライブアルバムで THE WHO 解散後の 1996 年に発売されました。ライブアルバムとしての音質は文句なく先の LIVE AT LEEDS の方が上ですが、LIVE AT LEEDS が 大学の講堂に少人数を集めたライブだったのに比べて ワイト島フェスティバルは動員数がなんと過去最高の 60 万人という世界最大の音楽祭です。音の広がりと観客の反応からその規模が伝わってきて こちらのアルバムの方がライブの雰囲気をよく感じ取ることができます。何といってもあの Jimi Hendrix も出演しているということで彼らの張り切り様は 尋常ではありません( Jimi Hendrix はこのフェスティバルの直後に死去)。このライブでもアルバム TOMMY をほぼ全曲演奏しています。

DVD も発売されていますので是非見ていただきたいと思います。彼らの出演は2:30 AM からというのに1 曲目のHeaven And Hell からすごい盛り上がりです。白のツナギに赤のソックスを履いて Gibson SG を振り回す Pete Townshend はかっこいいですね。それにしてもこの全盛期の頃、なぜ来日しなかったということが謎です。


THE ISLE OF WIGHT FESTIVAL 1970 での THE WHO