2011年4月13日水曜日

CLAPTON IS GOD


CLAPTON IS GOD





写真は 1965年頃、ロンドンの街中に現れた「CLAPTON IS GOD」の落書き。
この頃からクラプトンのギターの腕前は 神がかり的だったことが推察されます。







CREAM 再結成コンサート(2005年5月)






この写真は CREAM 再結成時の3人。
再結成コンサートは 2005年5月 2, 3, 5, 6 日に ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、同年 10月 23, 24, 25 日に N.Y の M.S.G で行われました。公式盤ライブ CD, DVD も 2005年10月になって発売されましたが、bootleg 業界とは恐ろしい所でコンサートから3週後にはオーディエンス録音の素晴らしい音質の bootleg CD が 発売されていました。
この時、ジャック・ブルースが使っていた EB-1 ベースは 今は亡き MOUNTAIN のフェリックス・パッパラルディからプレゼントされたものだということです。

再結成コンサートはオリジナルメンバーでやって 意義があると思います。メンバーが健在だからできるのです。THE BEATLES, LED ZEPPELIN, QUEEN, THE WHO, PINK FLOYD がやろうとしてももうオリジナルメンバーでは再結成できません。




2005年 CREAM 再結成コンサートのBootleg

2011年4月12日火曜日

LIVE CREAM VOL.1 & VOL.2 ( CREAM )

LIVE CREAM VOL.1 (CREAM) / 1970年発売

LIVE CREAM VOL.2 (CREAM) / 1972年発売


ロックバンドにとって最小単位のメンバー構成は「 3 ピース 」であると言われています。その 3 ピースとは ドラム、ギター、ベース、または ギターではなく キーボードである場合もあります。そして その内の誰かが ヴォーカルをとるという構成です。そんな 3 ピースバンドの中でも先駆けと言われ、最も有名なバンドの一つが CREAM でした。

CREAM は ギターの エリック・クラプトン、ベースのジャック・ブルース、ドラムのジンジャー・ベーカーの3人で構成され、活動期間 1966年から1968年の2年間でオリジナルアルバム4枚、ライブアルバム3枚を残しました。ブルースとハードロック、サイケデリックロックを融合させたサウンドが特徴で、解散して40年以上経つというにもかかわらず、いまだに伝説のバンドとかスーパーグループという最高の賛辞を表す言葉は後を絶ちません。

エリック・クラプトンは 1965年にヤードバーズを脱退し、ジョンメイオール・ブルースブレイカーズに参加しました。この頃からロンドンの街中に「CLAPTON IS GOD」の落書きが現れ、「ギターの神」と呼ばれるぐらいの腕前と評価されていました。クラプトンは70年代以降、ギターは ほとんどフェンダー・ストラトキャスターを使っていますが、ブルース・ブレーカーズ時代に 60年後半から70年代ロックの基本的な音である distortion sound ( ディストーション・サウンド ― 歪んだ音 ) を ギブソン・レスポールとマーシャルアンプ( 真空管アンプです。なぜか真空管アンプでないと うまく歪まない )の組み合わせで完成させたことでも有名です。また ジミ・ヘンドリックスと共に ワウ( ギターの音色をコントロールするペダル式エフェクターの一種 )を取り入れ、当時の音楽シーンに多大な影響を与えました。

ジャック・ブルースは ポール・マッカートニー( THE BEATLES )、ジョン・エントウィッスル( THE WHO )、ジョン・ポール・ジョーンズ( LED ZEPPELIN ) と共に近代ベース奏法を確立した1人とされています。王立スコットランド音楽演劇アカデミー出身のチェロ奏者から ベーシストへの転身です。ハムバッカーピックアップ( フェンダーのシングルコイルピックアップより歪んだ音が出しやすい )のギブソンEB-3ベースと マーシャルアンプの組み合わせという 当時のベーシストとしては異様とも言える組み合わせで、 distortion を強力に効かせて、大音量で リズム楽器というより ギターの様に弾きまくったのです。まだ ベースの音を歪ませたり、ソロギターと同等の音量でベースを弾くことは非常識とされた時代に この様な個性的なことをやったベーシストは他には あまりいません。ジャック・ブルースとドラムのジンジャー・ベーカーはグループ結成前から あまり仲が良くなかったのですが、結成後もジャック・ブルースのベースの音がうるさいということで争いが絶えなかった様です。

ジンジャー・ベーカーは ジャズ出身のドラマーで エリックやジャックの長い即興プレイにもついてゆくことのできる強靭な精神力と肉体を兼ね備えた持久力 No.1ドラマーと評価されています。LED ZEPPELIN のボンゾの様な破壊力はありませんが、テクニック的には ずば抜けており、後世のロックドラマーに多大な影響を与えました。THE WHO のキース・ムーンと共に 2つのバスドラムを使用したパイオニアです。

この個性的な3人が繰り広げる大音量で 延々と続く improvisation ( 即興演奏 ) が CREAM の特徴であり、かつ魅力です。しかし 彼らの improvisation は起承転結がはっきりしており、延々と続いても不自然な感じが全くありません。これが彼らのすばらしさであり、それまでのバンドやロックと言うものの概念をことごとく打ち破り、後続のバンドである LED ZEPPELIN や DEEP PURPLE などに多大な影響を与えました。
CREAM は improvisation を特徴とするライブが魅力のバンドですので スタジオで録音されたアルバムよりも LIVE CREAM VOL.1,VOL.2 を薦めます。この2枚を聴いていると かつて 誰かが 「あいつらは楽器で戦争をしている」と言ったというのが 実に的を得た表現だと思われます。VOL.1, 2 は どれも名曲ばかりですが、中でも Sunshine of Your Love と Crossroads は人気投票でも常に上位にランクされるロックの歴史に残る名曲です。しかし、この様な緊張感の強い improvisation をいつもやっていたので 精神的に疲労しきってしまい、さらにメンバー同士のエゴの張り合いも続いたので たった2年で解散に追い込まれてしまったと言われています。
わずか2年間の活動期間でしたが 現在にまで通用するロックの基本スタイルを確立し、その後の多くのバンドに影響を与えた功績は大きいと思います。

解散コンサートが行われたロンドンの ロイヤル・アルバート・ホールで 2005年5月、37年ぶりに CREAM の再結成コンサートが行われました。60-70年代に活躍したロックグループの再結成コンサートは時にありますが、メンバーがすでに亡くなっていたりして なかなかオリジナルメンバーで復活するというのは 困難です。CREAM の再結成はあり得ないと 思われていただけに オリジナルメンバーで再結成されるということが発表された時には 信じられませんでした。( 再結成の前、ジャック・ブルースは肝臓がんで 肝臓移植を受けたそうです )


私が CREAM を初めて見たのは 1972年の NHK のヤング・ミュージック・ショーと言う番組でした。当時のNHK がこの様な洋楽のロックの特集を組むというのは お堅い NHK の体質からすると画期的なことでした。内容はロイヤル・アルバート・ホールでの解散コンサートだったと思います。今なら DVD で見ることが出来ます。初めて見た CREAM で一番驚いたのは ジャック・ブルースのベースでした。まるでギターの様にギブソンEB-3ベースを弾いていました。この時から現在まで ジャック・ブルースは 私の最も好きなロックベースプレイヤーの一人となりました。



NHKヤング・ミュージック・ショー放映リスト 
1971/10~1979/3
1971/10/24 クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(ライヴ&ドキュメント)
1972/07/05 ローリング・ストーンズ(69/7/5ロンドン・ハイド・パーク)
1972/05/07 クリーム(68/11/26ロイヤル・アルバート・ホール)
1972/08/25 スーパーショウ(69/3ステーヴン・スティルス、バディ・ガイ、レッド・ツェッペリン、エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、MJQ、ローランド・カーク他)
1972/10/08 エマーソン・レイク&パーマー 1973/03/17 ピンク・フロイド(71/10ライブ・アット・ポンペイ)

2011年4月1日金曜日

Jimmy Page 来日中止!


左からジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ブライアン・メイ(Queen)


4月3日に 長崎県美術館で開催中のスウィンギン・ロンドン展に ジミー・ペイジが来て トークショーをする予定になっていました。この機会を逃すと 一生会うことは出来ないと思い、一家総出で 徹夜して並んで入場整理券をいただこうと計画していました。ところが 原発事故のため 英国政府から渡航自粛勧告が出たとかで 1週間前になって急に来日中止になってしまいました。ジミー・ペイジは英国にとって人間国宝級であり、おそらくロンドンオリンピックの開会式のメインイベントに登場するはずの人物でもあるので 仕方がないでしょう。でも 残念です。こうなったら いつか ロンドンの The Tower House (ジミー・ペイジの自宅) に行ってやろうと思います。

写真は 左から ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ブライアン・メイ ( Queen ) です。この方たちは 英国の外貨獲得、さらに ロックの普及と音楽産業の発展に貢献したので 英国にとっては 人間国宝級の価値があると言ってもよいでしょう。 しかし この時 女王陛下は この4人の名前をよくご存じなかったとか( 2005年03月02日バッキンガム宮殿に4人が招待された時の事)。

Guitar legends greeted by Queen

Eric Clapton and Brian May were greeted by the Queen
Rock guitarists Eric Clapton, Brian May and Jimmy Page were among musicians greeted by the Queen at a reception to honour British musical talent.
When the Queen asked "what do you do?", Queen guitarist May said that he had performed on the roof of Buckingham Palace at the Golden Jubilee concert.

"Oh! That was you, was it?" the monarch replied, before asking Clapton how long he had been playing the guitar.

Singer Geri Halliwell broke with protocol by arriving 40 minutes late.

'Fantastic'

The Queen is always expected to be the last person to arrive at a royal occasion, while Halliwell said it was "fantastic" to be invited to the reception as one of 500 guests.

"It's great to meet her - and it doesn't matter at all that she did not know who were are or what we do. I wouldn't expect her to," said Clapton, who has been a guitarist for 45 years.
( From BBC NEWS )


Scarlet Page
 ※写真右は ジミー・ペイジの実のお嬢様であるスカーレット・ペイジ ( Scarlet Page )。ロックアーティストなどを撮っている写真家です。



以下、長崎県美術館Hp.のお知らせです。

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■ 名称 【中止のお知らせ】 スウィンギン・ロンドン展関連企画 SPECIAL TALK SHOW(スペシャル・トークショー)
■ 会場 県民ギャラリーC
■ 期日 4月3日(日)14:00~15:00 ※開場は13:30。
■ 主催 長崎県美術館、エフエム長崎
■ 概要 ※誠に申し訳ありませんが、東北地方太平洋沖地震の影響により本イベントは中止となりました。何卒、ご理解いただきますようお願い申し上げます。


(イベント内容)
本展覧会のイギリス側の監修者であり、数多くの作品を出品していただいたマイケル・ホワイトウェイ。貴重なギターや衣装を出品していただいたジミー・ペイジ。そして、ジミー・ペイジの衣装などを手掛けたファッションデザイナーのポール・リーヴスに、「スウィンギン・ロンドン」と称された1950~60年代についてお話しを伺います。

日時:4月3日(日)14:00~15:00 ※開場は13:30
会場:県民ギャラリーC室
定員:先着300人 
※当日11:00より1F受付にて整理券を配布(要本展観覧券)。
※整理券は、一人につき一枚。なくなり次第終了します。
※整理券は、状況により配布時間が早まる場合があります。
※当日は、当館屋外の大型ビジョン及び館内ホールにて、パブリックビューイングを行う予定です。
※スペシャル・トークショーの様子は、後日当館ホームページ上で動画配信いたします。

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