2011年2月26日土曜日

LED ZEPPELIN bootleg-4

PLAYS PURE BLUES (bootleg / LED ZEPPELIN)


あと2枚ほど お薦めのbootlegを紹介したいと思います。

上の写真は PLAYS PURE BLUES というサウンドボード音源です。LED ZEPPELINの最初期のライブで 1969年8月31日の Texas International Pop Festivalに出演した時の録音です。同じ初期の BBC ライブよりもはるかに迫力のある演奏で音質も最高です。初期の頃のロバート・プラントのボーカルは十分な伸びと高音の迫力がすばらしいです。さらに ジミー・ペイジのギターも 後期のライブと比べると 昔はこんなにうまかったのかと感心させられるくらいの出来です。今から LED ZEPPELIN を聴く人には難解かもしれませんが、初期のブルース色に染まっていた頃のサウンドに魅力を感じます。

FLYING CURCUS (bootleg / LED ZEPPELIN)


上の写真は FLYING CIRCUSというサウンドボード音源です。1975年2月12日のNY, MSGでのライブです。この音源は2002年暮れに突如出現して多くのZEPファンの度肝を抜いたと言われています。なにせ、ほぼそのまま公式盤ライブと しても通用するくらいの、最高の音質とバランスを備えた音源だったからです。音質はTHE DESTROYERS を超えているかもしれません。Physical Graffitiからの曲が入っているのも貴重です。

2011年2月22日火曜日

LED ZEPPELIN bootleg の歴史的名盤-3

LISTEN TO THIS, EDDIE (LED ZEPPELIN)


LED ZEPPELIN : THE CONCERT FILE という本がありますが、それによると1968年から1980年までの間、LED ZEPPELINは世界中のあらゆる地において、500回以上のコンサートを行った記録が残されています。この中で不完全でもbootlegで聴くことのできるライブは約300公演です。そして、まだ音源として陽の目を見てない公演は数多くあるとされています。バンドとしては既に存在してませんが、これから新しいライブ音源が発掘される可能性は残されています。

上の写真はオーディエンス録音ですが LED ZEPPELIN bootleg 史上、 最高傑作とされている「Listen To This, Eddie」です。1977年6月21日のLos Angels Inglewood Forum でのライブです。音質や演奏自体は1973年の公式ライブ盤 How The West Was Won にはかないませんが この日の演奏のテンションの高さは特別で 初期の頃に戻ったかのようです。気分を高揚させる葉っぱの煙でも吸い込んでいたのでしょうか。また、bootleg だからできる事で 開演前の音出しの部分からコンサートすべてが録音されており、その興奮した雰囲気が手に取るように分かります。1977年頃になるとロバート・プラントの声も高音が出なくなったり、ジミー・ペイジのギターも調子のよくない日が多いなど初期の迫力が見られなくなったと言われますが、そんな評判も吹き飛ばすかのような演奏がこの日です。とにかく この日は後期のLED ZEPPELIN でも特別な日で、中でもボンゾのドラムは特別で いつもよりかなり打数が多く、異常な興奮状態にあったのではないかと思われます。この日の演奏が公式ライブ用として録音されてなかったのが実に残念です。むしろ 録音されてなかったからこの様に遠慮なくすごい演奏ができたのかも知れません。

題名の「Listen To This, Eddie」のEddieは Eddie Van Halen のことですが、彼が「ジミー・ペイジなんて たいしたことないよ」と言ったとかで、それに対して この日の ジミー・ペイジの演奏があまりにもすばらしかったので「Eddie, これを聴いてみろ」という題名になったと言われています。とにかく この様な特別な日の演奏が bootleg という形でも歴史に残されていることはすばらしいことで LED ZEPPELIN のファンには是非一度聴いてもらいたいアルバムです。

THE DESTROYERS (LED ZEPPELIN)


上の写真は サウンドボード音源の最高作とされる「The Destroyers」です。1977年4月27日の Cleveland Richfield Coliseum でのライブです。
この日が有名なのはbootleg としては極上の音質のせいであって たまたまサウンドボード音源が流出したため脚光をあびたのですが、演奏自体が「Listen To This, Eddie」みたいに評価されたわけではありません。しかし この音質は bootleg の常識を覆してしまいます。また 曲の一部が欠損している所がありますが、bootleg では仕方のないことで この音質の前には少々のことは許されてしまいます。